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SPI言語の対策と例題:二語関係から長文読解まで

SPI言語の出題形式を、二語関係・語句の意味・語句の用法・熟語・文の並べ替え・空欄補充・長文読解に分けて解説します。形式ごとのオリジナル例題と解き方、1問あたりの時間配分の目安、よくあるミス、言語SPIの2週間の勉強法と語彙の増やし方をまとめました。

SPI言語は、SPIの能力検査のうち、語彙力と文章を読み取る力を測る分野です。就活メディアや対策書では、二語関係、語句の意味、語句の用法、熟語、文の並べ替え、空欄補充、長文読解といった形式が紹介されています。テストセンターでは非言語と合わせて約35分で、1問ごとに制限時間があります。このページでは、形式ごとにオリジナル例題を解きながら、速く正確に答えるコツと言語SPIの勉強法を解説します。

概要

位置づけ
SPI3の能力検査のうち言語分野(もう一方は非言語)
主な形式
二語関係、語句の意味、語句の用法、熟語、文の並べ替え、空欄補充、長文読解
時間
テストセンター・WEBテスティングは非言語と合わせ約35分;ペーパー約30分・40問
問題数
コンピューター方式では正答状況で変わり、固定ではない
解答形式
選択式が中心;「アだけ」「アとイ」など組み合わせを選ぶ形式も
難易度
中学・高校で学ぶ語彙と読解が中心;難しさは時間の短さから
ほかのテスト
玉手箱は長文の趣旨・論理;TG-WEB従来型は並べ替え・長文、新型は同義語・ことわざ

SPI言語の出題形式と時間配分

形式ごとに求められる力が違うため、時間の使い方も変える必要があります。下の「1問の目安」は公式の数字ではなく、練習のときの目標として考えてください。

形式求められる力1問の目安(練習用)
二語関係二語の関係を見抜く力20〜30秒
語句の意味語彙力15〜20秒
語句の用法文法・多義語の理解20〜30秒
熟語漢字の意味と組み立ての理解15〜20秒
文の並べ替え文のつながりを組み立てる力40〜60秒
空欄補充文脈に合う語を選ぶ力30〜40秒
長文読解内容を正確に読み取る力1問あたり1分前後(本文を読む時間を含む)

語彙の問題は知っているかどうかで決まるため、迷っても長く考えないのがコツです。浮いた時間を、並べ替えや長文読解に回します。

二語関係

最初に示された二語の関係を読み取り、同じ関係のものを選ぶ問題です。出題される関係は、ほぼ次のパターンに整理できます。

関係例(オリジナル)関係を一文にすると
包含(上位と下位)家具:椅子椅子は家具の一種
対義輸入:輸出反対の意味
用途傘:雨よけ傘は雨よけに使う
役割(仕事)消防士:消火消防士の仕事は消火
原料と製品牛乳:チーズチーズは牛乳から作る
全体と部分自転車:ペダルペダルは自転車の一部
同義用意:準備ほぼ同じ意味
並列(同じ仲間)将棋:囲碁どちらも盤上の遊び

コツ:関係を「AはBの一種」「AはBに使う」のように短い文にしてから選択肢に当てはめます。文にすると、左右の向き(どちらが上位か)の取り違えも防げます。

例題1:組み合わせを選ぶ形式

最初に示された二語の関係を考え、同じ関係のものをア〜ウからすべて選んでください。

楽器:ピアノ

ア 果物:みかん イ 机:引き出し ウ 交通機関:鉄道

A アだけ B イだけ C ウだけ D アとイ E アとウ F イとウ

解答:E

解説:「ピアノは楽器の一種」なので、包含関係(左が上位、右が下位)です。 - ア「みかんは果物の一種」→ 同じ関係です。 - イ「引き出しは机の一部」→ 全体と部分の関係なので違います。 - ウ「鉄道は交通機関の一種」→ 同じ関係です。

包含と全体・部分は混同しやすい組み合わせです。「〜の一種」と言えるか、「〜の一部」と言えるかで見分けます。

例題2:空欄を埋める形式

最初に示された二語と同じ関係になるように、空欄に入る語を選んでください。

需要:供給 拡大:(  )

A 増加 B 縮小 C 膨張 D 減少 E 発展

解答:B

解説:「需要」と「供給」は対義語です。「拡大」の対義語は「縮小」です。D「減少」は「増加」の対義語で、「拡大」の対になる語ではありません。意味の方向が反対というだけで選ぶと、このような近い選択肢に引っかかります。

例題3:原料と製品

小麦:パン 大豆:(  )

A 豆腐 B 畑 C 植物 D 穀物 E 種

解答:A

解説:「パンは小麦から作る」という原料と製品の関係です。大豆から作るものは「豆腐」です。C「植物」やD「穀物」は大豆の上位概念(包含関係)、B「畑」は育つ場所です。

語句の意味

示された意味に最も合う語を選ぶ問題、または示された語の意味を選ぶ問題です。

例題4

次の意味を表す語として、最も適切なものを選んでください。

物事が思いどおりに運ばず、あせって気持ちがいらだつこと

A 焦燥 B 落胆 C 憤慨 D 困惑 E 懸念

解答:A

解説:「焦燥」はあせっていらいらすることです。B「落胆」は期待どおりにならず気を落とすこと、C「憤慨」はひどく腹を立てること、D「困惑」はどうしてよいかわからず迷うこと、E「懸念」は気がかりで不安に思うことです。「いらだつ」と「あせる」の両方を満たすのは焦燥だけです。

例題5

「杞憂」 の意味として、最も適切なものを選んでください。

A 心配する必要のないことをあれこれ心配すること B 将来に備えて前もって準備しておくこと C 小さな失敗をいつまでも気にすること D 他人の不幸を自分のことのように悲しむこと E 物事を深く考えずに決めてしまうこと

解答:A

解説:「杞憂」は、古代中国の杞の国の人が、天が落ちてこないかと心配したという故事に由来する言葉で、取り越し苦労のことです。故事成語やことわざは、由来と一緒に覚えると忘れにくくなります。

語句の用法

同じ語でも、文の中での働きや意味が違うことがあります。下線部と同じ使い方をしている文を選ぶ問題です。

例題6

「私<u>の</u>書いた手紙」 の「の」と同じ使い方をしているものを選んでください。

A 母<u>の</u>作ったケーキはおいしい。 B 駅<u>の</u>近くに新しい店ができた。 C 走る<u>の</u>が好きだ。 D 雨<u>の</u>日は家で本を読む。 E 行く<u>の</u>行かない<u>の</u>と迷っている。

解答:A

解説:「私の書いた手紙」の「の」は「私が書いた」と言い換えられる、主語を示す「の」 です。A「母の作った」も「母が作った」と言い換えられます。B・Dは名詞を修飾する「の」、Cは「走ること」と言い換えられる名詞化の「の」、Eは並べて示す「の」です。言い換えテスト(が/こと/もの などに置き換えられるか)を使うと、速く確実に判断できます。

例題7

「さっき帰った<u>ばかり</u>だ」 の「ばかり」と同じ意味で使われているものを選んでください。

A 遊んで<u>ばかり</u>いる。 B 泣き出さん<u>ばかり</u>の顔をしていた。 C 買った<u>ばかり</u>の靴が汚れた。 D 千円<u>ばかり</u>貸してほしい。 E 少し<u>ばかり</u>疲れた。

解答:C

解説:問題文の「ばかり」は、動作が終わって 間もないこと を表します。Cの「買ったばかり」も同じです。Aは「それだけ」という限定、Bは「今にも〜しそうなほど」、Dは「およそ」、Eは程度を表します。

熟語(意味と成り立ち)

熟語の問題には、意味に合う熟語を選ぶものと、二字熟語の 組み立て(成り立ち)を見分けるものがあります。

例題8:四字熟語の意味

非常に短い期間のこと を表す四字熟語を選んでください。

A 一朝一夕 B 一石二鳥 C 一期一会 D 一進一退 E 一長一短

解答:A

解説:「一朝一夕」は、ひと朝かひと晩ほどのわずかな時間を表し、「一朝一夕には身につかない」のように使います。Bは一つのことで二つの利益を得ること、Cは一生に一度の出会い、Dは進んだり戻ったりすること、Eは長所と短所があることです。

例題9:二字熟語の成り立ち

「読書」 と同じ成り立ちの熟語を選んでください。

A 温暖 B 開閉 C 握手 D 国営 E 急増

解答:C

解説:「読書」は「書を読む」と読み下せる、動作+その対象 の組み立てです。「握手」も「手を握る」です。二字熟語の主な組み立ては次の5つです。

組み立て例読み下し
似た意味の字を重ねる温暖温かい・暖かい
反対の意味の字を重ねる開閉開く・閉じる
前の字が後の字を修飾する急増急に増える
動作+対象(後ろから読む)握手手を握る
主語+述語国営国が営む

迷ったら、熟語を 訓読みで文にしてみる と判断できます。

文の並べ替え

語句や文を正しい順に並べ、指定された位置に来るものを答える問題です。

例題10:一文を完成させる

ア〜オを並べ替えて意味の通る一文にしたとき、3番目 に来るものを選んでください。

ア 駅の混雑が和らぐ イ 朝の通勤時間をずらす人が ウ 車内で読書をする余裕も生まれる。 エ だけでなく、 オ 増えれば、

A ア B イ C ウ D エ E オ

解答:A

解説:完成した文は「朝の通勤時間をずらす人が(イ)増えれば、(オ)駅の混雑が和らぐ(ア)だけでなく、(エ)車内で読書をする余裕も生まれる。(ウ)」です。句点「。」で終わるウが最後、主語の「〜人が」(イ)を受けるのは「増えれば」(オ)、そして「Xだけでなく、Yも」の形から、一つ目の効果(ア)→「だけでなく、」(エ)→「も」を含む二つ目の効果(ウ)の順が決まります。確実に決まるところから固めていくのがコツです。

例題11:文章を並べ替える

ア〜エを並べ替えて意味の通る文章にしたとき、2番目 に来るものを選んでください。

ア そのため、作り置きをせず、注文を受けてから焼く店が増えている。 イ パンは焼きたてがおいしいと言われる。 ウ しかし、焼いてから時間がたつと、表面の香ばしさは失われやすい。 エ 一方で、注文から受け取りまでの待ち時間が長くなるという課題もある。

A ア B イ C ウ D エ

解答:C

解説:順番は イ → ウ → ア → エ です。接続語に注目すると速く解けます。「しかし」(ウ)は前の内容と逆の内容、「そのため」(ア)は前の内容の結果、「一方で」(エ)は別の面を示します。接続語のないイが書き出しになり、イの「焼きたてがおいしい」をウの「しかし、時間がたつと」が受けます。

空欄補充

文脈に合う接続語や語句を選ぶ問題です。空欄の 前後の関係 を先に見極めます。

例題12

空欄に入る最も適切な語を選んでください。

新しい制度は、申請の手続きを大幅に簡単にした。(  )、利用者の数は予想ほど増えなかった。

A したがって B ところが C つまり D なぜなら E さらに

解答:B

解説:前の文から期待される結果(利用者が増える)と、後の文の内容(増えなかった)が逆になっているので、逆接 の「ところが」が入ります。Aは順接、Cは言い換え、Dは理由、Eは追加です。

例題13

空欄に入る最も適切な語を選んでください。

彼の説明は具体例が多く、専門知識のない人にも(  )だった。

A 難解 B 明快 C 冗長 D 曖昧 E 複雑

解答:B

解説:「具体例が多く」「専門知識のない人にも」という前半から、わかりやすかったという内容が続くと判断できます。「明快」は筋道がはっきりしていてわかりやすいことです。C「冗長」は長くて無駄が多いことで、具体例が多いという手がかりに引っかかりやすい選択肢です。

長文読解

数百字程度の文章を読み、内容に合うもの、指示語が指す内容、空欄に入る語などを答える問題です。1つの文章に対して複数の問題が続きます。

例題14・15:本文

次の文章を読んで、後の問いに答えてください。

都市の公園は、かつては主に散歩や休憩の場所と考えられてきた。しかし近年、公園には別の役割も期待されている。夏の強い日差しの下では、舗装された道路や建物の壁が熱をため込み、夜になっても気温が下がりにくい。樹木の多い公園は、木陰をつくり、葉から水分を蒸発させることで周囲の空気を冷やす。こうした効果は公園の中だけにとどまらず、風に乗って近くの住宅地にも及ぶことがある。ただし、効果の大きさは公園の広さや樹木の種類、周辺の建物の配置によって変わるため、小さな公園をいくつ作ればよいかを一律に決めることはできない。公園を計画する際には、憩いの場としての使いやすさと、まちを冷やす働きの両方を考える必要がある。

例題14:本文の内容と合致するものをア〜ウからすべて選んでください。

ア 公園が空気を冷やす効果は、公園の外に及ぶこともある。 イ まちを冷やすには、小さな公園を数多く作るのが最も効果的である。 ウ 舗装された道路は、夜になると急速に冷える。

A アだけ B イだけ C ウだけ D アとイ E アとウ F イとウ

解答:A

解説:アは「風に乗って近くの住宅地にも及ぶことがある」と一致します。イは「一律に決めることはできない」とあり、本文は最も効果的な方法を断定していません。ウは「夜になっても気温が下がりにくい」と逆です。本文にない断定(「最も」「必ず」など)を含む選択肢は、誤りであることが多いです。

例題15:本文中の「こうした効果」が指す内容として、最も適切なものを選んでください。

A 舗装された道路や建物が熱をため込むこと B 木陰をつくり、葉から水分を蒸発させて周囲の空気を冷やすこと C 公園が散歩や休憩の場所になること D 夜になっても気温が下がりにくくなること E 風が住宅地に吹き込むこと

解答:B

解説:指示語は、原則として 直前の文 の内容を指します。「こうした効果」の直前は、樹木の多い公園が木陰をつくり、水分を蒸発させて空気を冷やすという文です。Eは「風に乗って」という言葉に引きずられた選択肢です。

長文読解の進め方

  1. 設問を先に見る:何を探しながら読むかが決まり、読み直しが減ります。
  2. 段落の役割をつかむ:「しかし」「ただし」の後に筆者の主張や条件が来ることが多いです。
  3. 選択肢は本文と照合する:記憶で判断せず、該当箇所に戻って確認します。
  4. 言い過ぎの選択肢を疑う:本文より強い断定や、本文にない因果関係を含むものは誤りの候補です。

SPI言語でよくあるミスと対策

  • 二語関係の向きを逆に読む:「上位:下位」の順を確認しないと、逆向きの選択肢を選んでしまいます。
  • 意味の近い語で迷い続ける:語彙問題は、迷ったら決めて次へ進みます。時間をかけても正答率はあまり上がりません。
  • 長文で本文を何度も読み直す:設問を先に読み、根拠の場所に印をつけるつもりで読みます。
  • 語句の用法で感覚に頼る:言い換えテストを習慣にします。
  • 漢字の読み違い:「杞憂」「一朝一夕」のような語は、読みと意味をセットで覚えます。

SPI言語の勉強法

2週間のプラン

期間やること
1〜3日目問題集の言語分野を一通り解き、形式ごとの正答率を出す
4〜7日目二語関係の関係パターンを覚え、語句の意味・熟語を1日20語ずつ確認する
8〜11日目語句の用法(の・に・で・ばかり・ようだ など)、並べ替え、空欄補充を集中して解く
12〜14日目時間を計って長文読解と模擬テスト。間違えた問題の根拠を書き出す

語彙を増やすコツ

  • 間違えた語だけのリスト を作り、毎日見直します。正解した語を何度も見るより効率的です。
  • 似た意味の語は 違いをセットで 覚えます(焦燥と落胆、懸念と困惑など)。
  • ニュース記事や新書を読むとき、意味をはっきり説明できない語を調べる習慣をつけます。
  • 対策アプリは、移動時間などのすきま時間に向いています。

出典

SmashMyTestでテストを受験するAdrianの写真
執筆:
Adrian、専門家

心理学修士、7年の受験歴。

最終更新:Oct 1, 2026

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