Hogan Assessment(英語では "assessment Hogan" や "Hogan assessments" とも検索されます)は、Hogan Assessment Systemsが提供する職場向けの質問紙で、採用よりもむしろリーダー育成でよく使われます。中心は3つの性格検査で、普段の行動を見るHPI、プレッシャー下の行動を見るHDS、価値観と動機を見るMVPIです。それぞれ15〜20分ほどかかります。推論テストのHBRIが加わることもあります。
4つの検査の概要
- 測るもの
- 「明るい面」:普段の自分の見え方
- 尺度
- 主尺度7、下位尺度42
- 設問数
- 206
- 時間
- 15〜20分
- 正解
- なし
- 測るもの
- 「暗い面」:ストレス下でつまずく傾向
- 尺度
- 11尺度、下位尺度33
- 設問数
- 168(対策サイト)
- 時間
- 15〜20分
- 正解
- なし
- 測るもの
- 動機・価値観・関心
- 尺度
- 10尺度
- 設問数
- 200(対策サイト)
- 時間
- 15〜20分
- 正解
- なし
- 測るもの
- ビジネス推論
- 尺度
- 定性的・定量的推論
- 設問数
- 約24(対策サイト)
- 時間
- 平均25〜30分
- 正解
- あり
Hoganによれば40以上の言語で受検でき、採点はすぐに行われます。企業が見るのは個々の回答ではなく、尺度をまとめたレポートです。
各検査で測ること
HPIは性格の5因子モデルに基づき、職場で普段あなたが周りからどう見えるかを表します。尺度は、適応(Adjustment)、野心(Ambition)、社交性(Sociability)、対人感受性(Interpersonal Sensitivity)、慎重さ(Prudence)、好奇心(Inquisitive)、学習志向(Learning Approach)の7つです。低い得点は不合格を意味しません。社交性が低いのは、一人で集中して働くのが得意ということでもあります。
HDSは、疲れやストレスで出やすい「つまずきの傾向」を11尺度で測ります。ここでは得点が高いほどその傾向が出るリスクが高いという意味です。
MVPIは、仕事に何を求めるか、どんな環境が合うかを10尺度(承認、権力、快楽、利他、所属、伝統、安定、商業、美、科学)で表します。行動ではなく好みの検査です。
HBRIだけが正解のある検査で、データ・論理・文章を扱う定性的推論と、数字・空間を扱う定量的推論からなります。時間制限のない版と30分の時間制限版があるので、招待を確認してください。
企業での使われ方
- 採用: 3つの中で最もよく使われるのはHPIです。企業は、その職種で重要な尺度とあなたのプロフィールを比べます。職種ごとの検証研究に基づいて基準を決めることが多いです。
- リーダー育成・幹部候補: HDSは主に育成で使われ、つまずきの傾向を早めに知って自分で管理できるようにするためのものです。上級職の採用で使う企業もあります。
- カルチャーとの相性: MVPIは、あなたの価値観が仕事や組織と合っているかを見るために使われます。
- フィードバック: 育成の場面では、認定を受けたコーチが結果を説明することが多いです。採用の場面で結果が返ってくるかは企業によります。
- 設問の作り方: Hoganによれば、設問はやさしい言葉で書かれ、望ましい答えを選びにくくするために、わざとあいまいで仕事と関係なさそうに作られています。
例題(オリジナル)
以下はこのガイド用に作ったもので、Hoganの実際の設問ではありません。
性格検査の文の例:「大事な会議の前でも、緊張することはほとんどない」(はい/いいえ)。内容は情緒の安定(適応のテーマ)です。最良の日でも最悪の日でもなく、普段の1か月を思い浮かべて答えます。緊張はするが対処できるなら「いいえ」が正確です。質問紙は1問ではなく全体のパターンを見ています。
HBRI型の例題: ある店の1週間の売上は次のとおりです。
| 商品 | 個数 | 価格 |
|---|---|---|
| 弁当 | 400個 | 500円 |
| サラダ | 250個 | 900円 |
| ケータリング | 100件 | 2,000円 |
ケータリングを10%値下げしたところ、件数が30%増えました。ほかは変わりません。週の売上が最も多い商品はどれですか。 (A) 弁当 (B) サラダ (C) ケータリング (D) 弁当とケータリングが同額
答え: (C)。 変更前は弁当400×500=200,000円、サラダ250×900=225,000円、ケータリング100×2,000=200,000円。変更後のケータリングは130件×1,800円=234,000円で、サラダの225,000円を上回ります。変更前の状態(サラダが首位、弁当とケータリングが同額)がそのまま選択肢に入っているのがわなです。
正直に受けるための準備
- 完璧に見せようとしない。 Hogan自身が、取り繕いは「思っている以上に逆効果になる」と述べています。多くの設問の回答パターンを見るので、どこも極端なプロフィールはすぐにわかります。
- 仕事と関係なさそうな文に戸惑わない。 設問はわざとあいまいで仕事と無関係に見えるように作られています。聞かれたことに答えます。
- HDSで高得点を狙わない。 高い得点はリスクの印で、強みではありません。
- 事前にできること。 各尺度について、発揮できた場面とできなかった場面を一つずつ思い出す。ストレス時の自分の傾向を身近な人に聞く。HBRIがあれば、非言語・計数の問題で時間を計った練習を2〜3回する。
- 当日は通知を切り、一度に通して受け、1問にこだわりすぎないこと。
出典
- Hogan Assessments、HPI(7主尺度、42下位尺度、15〜20分、40以上の言語)
- Hogan Assessments、HDS(11尺度、33下位尺度)
- Hogan Assessments、MVPI(10尺度)
- Hogan Assessments、HBRI(定性的・定量的推論、平均25〜30分)
- Hogan Assessments、HBRI Q&A(時間制限なし版と30分版)
- Hogan Assessments「Interpreting HPI Subscales」(206問)
- Hogan Assessments white paper(2013年、設問の作り方、個々の回答は利用者に非公開)
- Hogan Assessments blog「How to take a personality test」
- JobTestPrep、Hogan各検査の概要(設問数、対策サイト)

心理学修士、7年の受験歴。
最終更新:Oct 1, 2026